高知県宿毛市で「直七」の関連商品続々 販路さらに開拓へ
高知県宿毛市の特産かんきつ「直七」の販路が広がっている。
定番のポン酢のほか、2015年は大手メーカーの野菜ジュースに使われるなど関連商品が次々と生まれ、知名度が上がっている。
栽培農家らも生産組合を株式会社化するなど、さらなる販路拡大へ動きだしている。
「直七」の呼称は魚と一緒に売り歩いた行商人の名が由来で、正式には「田熊スダチ」。くせのないまろやかな酸味が特長だ。
栽培農家は宿毛市を中心とした約170戸で、2009年には宿毛市で生産組合が発足した。
これまでは生産組合が収穫を取りまとめ、生産組合などが2011年に設立した会社「直七の里」が加工品生産や販売を担ってきた。
関係者らは2015年1月、大手企業との取引のため果汁販売の「直七PJ」を設立し、5月には生産組合を株式会社化した「直七生産」も立ち上げた。
関連商品も増えている。大阪の中華料理店「551蓬莱(ほうらい)」が2014年から、看板商品の豚まんに直七を使った夏季限定のポン酢だれを採用した。
また2015年夏にはカゴメの人気飲料「野菜生活」に「直七ミックス」が期間限定で販売され、他の飲料、しょうゆメーカーなどからも引き合いがあるという。
宿毛市は生産拡大のため2015年から5年間、毎年3千本の苗木を、面接を経た生産者に無償提供する。
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