
拉致被害者家族「何の進展もない一年だった」 風化を懸念、年末の天文館で署名活動
北朝鮮による拉致被害者と拉致の疑いが否定できない特定失踪者の家族が24日、鹿児島市の天文館で署名活動をした。行き交う買い物客らに「一日も早い救出実現のために協力して」と呼びかけた。
【写真】署名を呼びかける特定失踪者家族の前山利恵子さん(右)ら=24日、鹿児島市金生町
1978年に日置市吹上浜で拉致された市川修一さん=当時(23)=の兄健一さん(77)=鹿屋市、特定失踪者家族の前山利恵子さん(74)=同=らと支援者約20人が参加した。
新型コロナウイルスの影響で街頭活動は制限を余儀なくされ、今年10月、昨年4月以来となる署名集めを天文館で再開した。家族の高齢化や風化の懸念から、人出が増える年末に再び街頭に立った。
今年は被害者5人の帰国から20年。健一さんは「何の進展もない一年だった。日朝首脳会談の実現に向け、国民の強い支持をお願いしたい」と話した。拉致問題の情報収集に取り組む鹿児島ブルーリボンの会は、被害者家族らを支えるため、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/252371a470348b8eee7b5bfc733ab235b5887556