
東京電力社員が有効期限切れ入構証で3回立入制限区域内に 相次ぐ核セキュリティー上の不備 《新潟・柏崎刈羽原発》
柏崎刈羽原発でまた核セキュリティーの不備が明らかになりました。
東京電力は5月25日、社員が有効期限切れの入構証を使って3回に渡り原発の立入制限区域内に入っていたと発表しました。
柏崎刈羽原発の所長が開いた25日の定例会見。核セキュリティー上の不備が再び明らかになりました。
【東京電力 柏崎刈羽原発・稲垣武之所長】
「地域の皆様はじめ広く社会の皆様に大変不安・ご不信をいだかせておりますことを改めてお詫びをしたいというふうに思っております」
東京電力によると5月11日、社員が原発の立入制限区域内に入ろうとしたところ入構証の有効期限が切れているのを警備員が発見。入構証は4月末で期限が切れていて、それまでに3回、期限切れのまま入構していたことがわかりました。
この社員は数か月前から有効期限が迫っていることに気づいていましたが、更新を忘れていたということです。
柏崎刈羽原発では通常、警備員が正門で専用の装置を使い入構証の有効期限を確認しています。
一方、通勤用のバスで入構する場合、構外の駐車場で警備員が有効期限などのデータを集約。
正門で別の警備員が転送されたデータを一括で確認していました。しかし、専用の装置は一括で確認する画面が小さく、期限切れを見落としやすい状況だったということです。
今回の社員はこのバスに乗っていたため、3回にわたり、警備員のチェックをくぐり抜け、立入制限区域内に入ることができたとみられています。
※略※
https://news.yahoo.co.jp/articles/99cc10cc1ffc83d746e3dbd699e9faff7b514ca9
柏崎刈羽原発所長「非常にまずい」 期限切れ入構証立ち入り発覚
https://mainichi.jp/articles/20220526/k00/00m/020/014000c