
児童・生徒が東日本大震災で被災した名取市閖上地区について考える「閖上子ども会議」のイメージキャラクターが、
海辺を飛び回るカモメをモチーフにした「かもめん」=イラスト=に決まった。
子どもたちが再び人々でにぎわう閖上地区を取り戻そうと絵柄を考え、応募作品の中から投票で選んだ。
閖上子ども会議が昨年10月にゆるキャラを募り、小、中学生から閖上地区を連想させる海やアカガイ、
笹(ささ)かまぼこなどを基にした11作品が集まった。閖上小・中生が投じた190票のうち、かもめんは53票でトップを獲得。
12月にあった催しでクッキーに転写して配り、発表した。
かもめんは閖上中3年渡部晴也(せいや)さん(15)の作品。閖上漁港にカモメがよくいるというイメージがあり、かわいらしいイラストに仕上げた。
閖上子ども会議の催しのポスターに使われるほか、閖上公民館が発行するチラシなどに載せることも検討されている。
渡部さんは「みんなに愛されるキャラクターに育ってほしい。閖上地区のPRなどに使ってもらい、
震災で人が減ってしまった地区の活性化につながればうれしい」と話す。
閖上地区では来年5月までに新しい公民館を開館させる話が進められている。
閖上子ども会議は新館に設けられる予定の「中高生ルーム」の具体化などを議論している。
河北新報2018年01月26日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180126_13023.html