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台風15号で送電用鉄塔倒壊 有識者らが現地調査 千葉 君津
2019年11月10日 18時13分台風 被害
ことし9月の台風15号で、送電用の巨大な鉄塔が倒壊した千葉県君津市の現場を大学の教授などでつくる経済産業省の作業部会のメンバーが視察し、倒れた当時の状況や地形が与えた影響などを調査しました。
千葉県を中心に大規模な停電が発生したことし9月の台風15号では強風で電柱およそ2000本が損壊したほか、千葉県君津市では送電用の鉄塔2基が倒れました。
このため経済産業省の作業部会が鉄塔や電柱の強度の基準の見直しを今月から始め、10日は大学教授など5人のメンバーが現場を視察しました。
メンバーは東京電力の担当者から鉄塔の構造や倒れた向きなどについて説明を受けました。
倒れた鉄塔はすでに撤去されていますが、そばにある谷が風の通り道になって鉄塔の倒壊に影響した可能性もあるとして、地形が与えた影響などを今後、重点的に検証することを確認しました。
作業部会は東京電力が独自で行っている検証の結果なども踏まえ、倒壊の原因や今後の対策について年内に中間報告を取りまとめることにしています。
作業部会の座長を務める東京大学大学院の横山明彦教授は「地形など多くのデータを集めることができたので、倒壊の原因の究明につなげていきたい」と話しています。