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5月1日 5時28分拉致
史上初の米朝首脳会談を前に、アメリカを訪問している拉致被害者の家族が国務省の高官と面会し、被害者の早期帰国に向けた現地での訴えを始めました。
中学1年生のときに北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟の拓也さん(49)らは、日本時間の30日夜遅く、首都ワシントンに到着しました。
今回のアメリカ訪問は、史上初の米朝首脳会談に臨むトランプ大統領が拉致被害者の帰国に向け最大限努力する考えを示していることから、肉親の早期帰国への確実な協力を取り付けるのが狙いです。
横田拓也さんは日本時間の1日未明、国務省で日本を担当するチャン次官補代理代行と面会し、拉致から40年が経過し、解決まで残された時間が多くない実情を伝えました。
これに対し、チャン次官補代理代行は「私たちも拉致問題のことは理解している。すべての被害者の帰国に向け協力したい」と述べたということです。
面会のあと横田さんは「米朝首脳会談を前に、多くの政府関係者に私たち家族の生の声を伝え、サポートを求めたい」と話しました。
家族は今月5日まで現地に滞在し、アメリカの政府要人と面会するほか、国連本部で開かれるシンポジウムに出席し人権問題での連携を訴えることにしています。